■103_すぐに使えるExcelピポットテーブル数量算出調書 2019 10/05 便利 Excel 2019年10月5日2023年11月9日 目次■すぐに使えるExcelピポットテーブル数量算出調書 TOP>PC_technique>すぐに使えるExcelピポットテーブル数量算出調書 1すぐに使えるExcelピポットテーブル数量算出調書単純集計は、ピポットテーブルにおまかせ!数式の入力は、必要ありません。データさえ入力すれば、あとは自動集計!ピポットテーブルは、慣れるとヤメラレません!下記のダウンロード先から様式を入手し活用してください。余計な知識は必要ありません!数式が無いのに、しっかり数量が集計されます。(数式が無いと言うことは、数式が壊れて違算しないことになります。) 様式番号名称 ダウンロード先 FORM-01 交通誘導員数量調書 FORM-02 処分費マニュフェスト数量調書 FORM-07 年維持雑作業数量調書 使うだけならここまでで十分です。ここから先は、ピボットテーブルに興味が湧いてきたかたが、お進みください。ここより少し独学で努力してみてください!■■■「序章」データベース的エクセルのすすめ■■■≪目的≫~効率的なエクセルをマスターしたい監督員及び請負者の技術者へエクセルの作成パターンには大きく分けて次の二つがあります。a) 印刷イメージで作るパターン。すなわちワープロ的な使い方。b) データベースとして作るパターン。ほとんどの場合 「a)のパターン」でエクセルを使用しているひとがほとんどだと思います。しかし、エクセルは本来表計算ソフトですからワープロ的な使い方に数式関数を混ぜ合わせるだけでは本来の能力を全く引き出せていないと言わざるを得ません。では、このようなワープロ的エクセルを他の人に配布して使用するとどんな問題があるでしょうか。たとえば、1)いつの間にか数式が壊されて合計が合わなくなってしまう2)行が挿入されて印刷イメージが変わってしまった3)列が挿入されて複数の人のデータを合体することができない4)自分の意図しない名称を入力されてしまったなどその原因としては、作り手の意思が配布先の作業者に伝わらずに“自由に入力作業”してしまうことが考えられます。これらの問題を解決するには、配布先の作業者に“自由に入力作業が出来ない”ようにすることが大切です。そこで、推奨したいのが 「b) データベースとして作るパターン」です。(ワープロ的使用方法が良い場合も数多くありますが)これは、作り手の意思が反映されるもので、配布先の作業者に“自由に入力作業出来ない”ものです。これを実践すれば、データの破損も少なく、間違いなく効率的になり、超勤時間の削減が出来るはずです。これが最終的な目的です。≪「b) データベースとして作るパターン」とは?≫A. これは、簡単に表現すると「簡潔なデータベースシートに入力し、集計はピポットテーブルにおまかせ!」です。次にこのパターンの必ず守ってもらいたい、基本的約束ごとを示します。約束ごと1.シートは3枚が基本。”リスト”、”PT(ピポットテーブル)、”DB”(データベースの3枚のみ、シート追加はしない。極力シートの枚数は少なくします。約束ごと2.“DB”シートでは、ひとつのデータを1行に収めます。(行ごとでのデータ操作を行うためです。)複数行にすると 「a」 印刷イメージで作るパターン。すなわちワープロ的な使い方」になってしまいます。約束ごと3.データ入力の統一性を確保するため、リストによる入力を基本とします。(=配布先の作業者が自由に入力することが出来なくなります。)約束ごと4.DB”シートでは、列操作は禁止です。また、セルの結合は厳禁です。(印刷のイメージに捕らわれてはいけません。)約束ごと5.データの集計は「PT=ピポットテーブル」の機能を使用します。(SUM系の関数は一切使用しません。)←最大のポイント私的な意見としては、「ピポットテーブル」のためにエクセルがあると言っても過言ではありません。複雑な関数をマスターする必要は有りません。ピポットテーブル(以下PT)は、データベースシートを上記の約束ごとを守ってつくれば、マスターすると言うより「適当に作ると出来上がる」との表現が正しいでしょう。今回は、「第1回」として基本的な「データ入力の方法」をマスターしてください。では、実際に「PT」に触れてみましょう。「第1回」 データベース的エクセルのデータ入力マニュアル(入力編)へ進んでください。■■■「第1回」データベース的エクセルのデータ入力マニュアル(入力編その1)■■■― はじめに ―マクロ入りのエクセルが開けない人は、次の操作をしてください。ツール(T)メニューから>マクロ(M)>セキュリティ(S)からセキュリティレベルを高から中へしてください。そしてファイルを開くときは「マクロを有効にする」を選択します。1.配布の建設副産物数量調書データにはダミーデータを使用したデータが入っています。2.まず、“リスト”シートに基本的な事項を入力してください。入力出来るセルは、白い部分のセルのみです。工区の無い工事は入力する必要はありません。また、必要の無いデータは消してもかまいません。ただし、白いセルの中だけが消せます。リストデータは随時追加や削除が可能ですからここは省略して次に進んでもかまいません。約束ごと4.にありましたが、 “リスト”シートでも、列操作は禁止です。下記【図-1】が、”リスト”シートです【図 – 1】3.“処分数量DB”シートを開いてください。データを追加しましょう。セルF8を仮に選択してください。そしてその位置で「Ctrl+↓」を押してください。F269のセルまで飛んでくと【図-2】のようになります。これはデータがたくさんあってスクロールするのが大変なとき実行すると空白のあるセルの直前まで飛びます。「Ctrl+↓」は必ずマスターしましょう。では、270の行が空白なので、ここにデータを追加すると仮定します。列ごとに適当なデータを下記の注意に従って入力してみてください。A列:入力不可です。数式が入っていますので、変更すると集計できなくなります。決して壊さないように注意しましょう。【図-2】B列:整理しやすいように自由に番号を付けてください。C列:リストから選択します。リストに無ければ“リスト”シートに戻り随時追加しましょう。ただし、工区が無ければ空白でかまいません。ここでは「インター線」を選択しましょう。D列&E列:日付の入力です。 ”4/1” のように入力すれば曜日も表示されます。ここでは“4/1”と入力するとH18/04/01(土)」と表示されます。F列:リストから選択します。リストに無ければ“リスト”シートに戻り随時追加しましょう。ここでは、「○×興業」を選択しましょう。G列&H列:手入力してください。今回は練習ですから空白にしましょう。I列:リストから選択します。リストに無ければ“リスト”シートに戻り随時追加しましょう。ここでは、「鉄筋コンクリート殻」を選択しましょう。J列 :I列に入力するとVLOOKUP関数により自動発生します。数式は壊さないように。ただし、“リスト”シートで処理物名称に対応した単位を入力しておかないとダメです。今回は「t」が発生しているはずです。K列 :手入力してください。ここでは、“999”と入力しましょう。L列 :リストから選択します。リストに無ければ“リスト”シートに戻り随時追加しましょう。今回は練習ですから空白にしましょう。M列:備考欄です。ここは、自由に入力してください。今回は練習ですから空白にしましょう。4.集計計算を行います。“処分数量総括表PT”シートを開きます。この表こそがピポットテーブルです。横軸に月をとってあり処理物名称・処分場名ごとに集計されるように作ったものです。【図-3】【図-3】ここには、今追加した、「○×興業」の「鉄筋コンクリート殻」999tのデータが反映されていません。上のほうにある「データ更新」のボタンを押してみてください。表の一番下の段に変更データが追加されます。【図-4】【図-4】“処分数量DB”シートに戻って色々なセルのデータを上書きし、適当に変えて見ましょう。ただし、A列とJ列の数式部分は変更しない約束です。そして“処分数量総括表PT”シートに戻って「データ更新」のボタンを押してください。データが自動で集計されます。変化の具合を確認してください。これが、ピッポトテーブルの威力です。個々のマニュフェスト伝票からデータ入力さえ間違え無くされていれば、電卓をたたいて集計チェックをする必要はありません。ちなみに、“処分数量DB”シートが出来ていれば、数分で“処分数量総括表PT”シートを新たに作ることが出来ます。さて、今回の最後にデータ入力に関する重要な点をお話します。データの入力にあたっては、マニュフェスト伝票の日付や処理物名称・処分場名にこだわって行ごとの入力順序を決める必要は有りません。順序は気にせず下の行に向かって届いたマニュフェスト伝票を、とにかく毎日入力しましょう。そして次の約束事を思い出しましょう。約束ごと1.シートは3枚が基本。”リスト”、”PT(ピポットテーブル)、”DB”(データベース)の3枚のみ、シート追加はしない。極力シートの枚数は少なくします。処理物名称ごとにシートを追加したり、月ごとにシートを追加したりしてはいけません。理由は「第2回」でご説明いたします。実際の使用にあたっては、A列とJ列の数式部分は変更しないように注意し、サンプルデータをDelして使用を開始してください。■■■「第1回」 データベース的エクセルのデータ入力マニュアル(入力編その2)■■■1.“処分数量DB”シートにおけるデータのコピーや削除の方法についてお話します。基本的にすべて行単位での操作のみです。例として、別々のファイルで作った”処分数量DB”シート「その1工区」のファイルデータと「その2工区」のファイルデータをひとつにまとめるために、「その2工区」の”処分数量DB”シート内データを「その1工区」の”処分数量DB”シートにコピーし追加する方法を示します。まず、「その2工区」のデータを行単位で範囲指定します。ここでは2:11の行を範囲指定しています。そして右クリックでコピー(C)を選択します。【図-5】【図-5】次に、コピー先の「その1工区」の”処分数量DB”シートの空白行の若い番号行を選択します。ここでは8行を選択しました。そして右クリックし「形式を選択し貼付け(S)」>「値(V)」を選択してください。【図-6】「書式が決まっている場所には、値(V)のみをコピーする」これは重要なポイントで頻繁に使うものなので確実にマスターしましょう。もし、A列とJ列の式が消えていたら、式の残っている行からコピーしてください。【図 - 6】2.”処分数量DB”シートの打ち込み終わったデータの途中の行に新データを追加したい場合を示します。ここでは、【図-7】にあるように83行と84行の間に行を挿入し83行のデータをコピーし書式を流用する方法を示します。まず、84行を選択し右クリックで挿入(I)を選択します。【図-7】の状態です。【図 -7】そして「Ctrl+D」を押します。【図-8】【図-8】83行のデータが行ごとコピーされた(書式もデータもすべて)はずです。あとは84行のデータを好きなように訂正してください。「Ctrl+D」とは、「上段をコピーする」というショートカットキーです。ここでは上段行を行ごとコピーしましたが、単独のセルや複数のセルでも使える便利なものです。同じようなデータを繰り返し入力するときは是非とも試してみてください。驚くほどデータ入力が早く済みます。実は、この機能のマクロボタンが左上の方に有ります。慣れたら試してください。3.最後にまとめですが、”処分数量DB”シートにおけるデータ操作は行単位が基本であり、行単位で行っていれば決してデータを壊しません。■■■「第2回」データベース的エクセルのデータ入力マニュアル(印刷編)■■■「第1回」で作成された個々のデータが、“処分数量DB”シートに順序がバラバラで入力されていると仮定し、これから集計結果と、ある工区の、ある処分物名称のデータ一覧表を印刷してみます。1.まず、集計結果は、“処分数量総括表PT”シートを印刷すれば済みます。2.今回のテーマは「印刷編」ですが、普通にリストを印刷するのではなく、「目的のデータを絞り込んだ上での印刷」をする訳です。“処分数量総括表PT”シートには、ヘッダとフッタにタイトルが記入されていますので、シート上にタイトルを記入はしないでそのまま印刷してください。(PTシートは入力するシートではありません。入力すると色々な不都合が生じます。)ヘッダとフッタについては、今回取り上げません。3.次に工区、処分物名称ごとのデータ一覧表を印刷しましょう。”処分数量DB”シートを開いてください。順序がバラバラで入力されていますので日付の順序を整えるのにソートの機能を使いましょう。まず、シートの左上の部分をクリックし(参照【図-1】)全体を選択します。(全体選択以外のソート方法もありますがここでは一番安全な方法で説明します。)そして、「データ(W)」→「並べ替え(S)」を開き範囲の先端行のタイトル行(R)にチェックを入れ、優先されるキーで「処分実施日」を選択し「OK」を押します。(ここで注意ですが、シート全体を範囲指定しソートするときはタイトル行の存在を考慮しないと、一緒にソートされてします。)実は、上のほうに「ソート」のマクロボタンがあります。押すと今までの説明したことが自動で行われます。【 図 – 1 】これで日付順にきれいに並びました。「行単位のソートは何度繰り替えしてもデータは決して壊れません!」ので心配せずに行ってみてください。ここで、仮に「北陽工区」(=C列)の「アスファルト殻」(I列)のデータ一覧表を印刷してみることにしましょう。「工区」と表示されているセルC1の右下のボタンを押してください。(参照【図-2】)C列に入っている工区すべてが表示されますので「北陽工区」を選択してください。ボタンが青い状態になり選択した工区のみを絞り込んで表示します。同様に(I列)も「アスファルト殻」を選択してください。これで更にデータが絞り込まれ「北陽工区のアスファルト殻」のみのデータシートになりました。【 図 – 2 】後は、いつものように印刷範囲を指定して印刷してください。複数ページになっても1列目の項目行は印刷されますから改ページごとに項目行を入れる必要はありません。改ページごとに項目行を自動的に印刷する方法は、次のとおりです。[ファイル(F)] → [ページ設定(U)] → シートを選択し 行の[タイトル(R)]で1行目を範囲指定します。”$1:$1”と入力されるます。【図-3】【図-3】ここでは、データの絞込みにフィルタの機能を使っています。この設定をするには、項目名である1行目を選択し、[データ(D)] → [フィルタ(F)]の[オートフィルタ]を選択すれば完了です。ここで心配なのはフィルターを使った場合、他のデータはどこへ行ったのかまさか消去されたかと心配されるかもしれませんが、実行中の青いボタン部分で(すべて)を選択すれば元に戻ります。心配せずに色々な組み合わせのフィルタ絞込みを試してみてください。ちなみに、右下のボタンを押して絞り込みデータを表示したとき見覚えの無いデータが表示された場合は、それは間違ってコピーされたり、入力された不要なデータかもしれませんので、その項目で絞り込んでチェックしましょう。<ポイント>フィルターはデータチェックに使える。さて、このフィルタで絞り込んだデータシートを見ていると、どうしても最下段に「合計」を記入したくなると思います。しかし、“約束ごと5.”を思い出してください。 データの集計は「PT=ピポットテーブル」の機能を使用する。(SUM系の関数は一切使用しません。)←最大のポイントだったはずです。PTは集計をだけ行い、DBはデータの単なる集合体として各シートが各機能に特化するからこそ汎用性があり壊れないデータが作れるのです。最後に、「第1回」にお話しした、「行ごとにデータ操作をするならデータシートは決して壊れない。」とのことを憶えているでしょうか?今回も同じことをお話しします。「行ソート機能とフィルタ機能はいくら使ってもデータシートは決して壊れない」です。約束ごと2. “DB”シートでは、ひとつのデータを1行に収める。(行ごとでのデータ操作を行うため。)の意味がそろそろわかってきませんか?また、約束ごと4. “DB”シートでは、列操作は禁止。また、セルの結合は厳禁。(印刷のイメージに捕らわれてはいけない。)とお話ししましたが、皆さんがよく使うセルの結合は行ごとのデータ操作、行ソート機能及びフィルタ機能を阻害します。(セルの結合はデータベースシートと相性が悪い以上に敵と呼べます。)■■■「第4回」 データベース的エクセルのデータ入力マニュアル(リスト作成編)■■■「リスト」については、「データベース的エクセル」以外でも、「ワープロ的エクセル」な使用のときにも役立ちますので、活用していきましょう。1.「リストによる入力機能を使う目的」を説明します。第1は、入力の簡素化をすることです。キーボードをたたく回数が減れば誰もがうれしいものです。第2は、入力データを統一し集計しやすくするためです。以上は当然のことですが、最大の目的は実は「序章」で既に述べているのです。「a」 印刷イメージで作るパターン。すなわちワープロ的な使い方」でデータが壊れる根本的な原因は、作り手の意思が配布先の作業者に伝わらずに自由に入力作業されることにあり、これらの問題を解決するには、「配布先の作業者に自由に入力作業をさせなければよいのです。」と話しました。つまり、最大の目的は作業者に自由に入力できないようにリストを使うのです。自分で作ったものは、人に配布しないで自分でしか使わないから関係ないなんてことは無いはずです。自分で作ったものなのに入力をミスることは、誰もが経験することです。2.一般的な「リスト」作成の手法を話します。下記【表-1】の5つの方法があります。注意)別添の「エクセルの基礎知識>「リスト」&「名前」.Xls」を参考にしてください。方法の種類作成方法特徴欠点(短所)1同じ列から選択右クリック→リストから選択(K)または、「Alt+↓」単純操作、特に設定する必要は無い。どんな時でも使える基本テクニック。2入力規則から選択データ(D)→入力規則(L)→入力値の種類(A):”リスト”、元の値:”○,×,△”元の値の中にカンマで区切って入力する必要がある。リストに変化が無い場合、少ない場合に最適。リストを追加したりする管理が不便。3入力規則から選択データ(D)→入力規則(L)→入力値の種類(A):”リスト”、元の値:”E3:E5″同じシート内にリスト範囲が有ること。同じシートにあるためいつの間にか壊れてしまうことが有る。4入力規則から選択データ(D)→入力規則(L)→入力値の種類(A):”リスト”、元の値:”=記号”別のシートにリスト範囲を作成できる。§2で名前を付けることが必要。別シートにリストがあるため他人に配布してもリストが壊されることが無い。リスト内容の追加が容易。最もお勧めの手法。5コンボボックスVBAを使用する必要がある。リスト範囲以外のものがマニュアル入力できる。ビジュアルベーシック(VBA)の知識が必要。説明に3ヶ月はかかるので省略1の手法は、「Alt+↓」の単純なオールマイティなショートカットキーです。たとえば、同じ列内のどこかに以前入力したデータ(氏名など)と同じデータをリストから再入力したい場合には便利です。必ず身に付けておきたいテクニックです。2の手法は、リスト数が少なく追加する可能性がない場合に使える基本的なリスト作成です。3の手法は、エクセルをある程度理解してきた人が良く使うものですが、データ入力のシートと同じシート内に「リストデータ」が無いと設定できません。これはうっかりデータを壊してしまいかねません。5の手法は、プログラムの知識も要求されますので興味のある方は学習してください。さて、飛ばした4の手法ですが、これこそが今回テーマである3枚のシートのひとつ”リスト”シートの説明へと結びつきます。3の手法ではデータ入力のシートと同一シート内に「リストデータ」が無いと設定できませんが「ネーム」の機能を使用し「リスト」の機能と組み合わせると別シートに「リスト」シートが作成できます。応用範囲が広がりますので、ぜひこの4の手法をマスターしてください。3.説明を始める前に、“リスト”シートを開いて下記のようにシート保護の解除をしてください。シート保護状態だと作業が出来ません。【図-1】では、「ネーム」の説明をします。C列に注目してください。“処分数量DB”シートを操作してお気づきになるでしょうが、この列の白い部分のデータが“処分数量DB”シートのC列「工区」のデータセルで選択できるリスト項目です。(黒い部分は入力できません。追加リストの多そうなものは入力可能な白いセルを多めに取ってあります。)この白い部分“C2:C11”にC1の「工区」と名前を付けていきます。順を追って説明します。まず、C11からC2に向かって下から上へ範囲選択をします。(C2からC11ではありません。)そして、挿入(I)→名前(N)→定義(D)と進むと「名前の定義」となるので「工区」と入力します。下から上へ範囲選択すると、たいていC2直上のC1にあるセルデータが自動的に「工区」となるので便利です。これをF列、I列、L列とそれぞれ繰り返します。“DB”シートの項目名と同じになるように“リスト”シートを作成しているので、2つのシートの1行目は同一です。そして、リストに関係ない”リスト”シートの列は黒いセルにしておくと、みやすくなります。今回は、“C2:C11”を「工区」と命名(名前定義)しましたが、好きなものに命名してもかまいませんが、同じ命名(名前定義)は使えません。“DB”シートの項目と“リスト”の名称は同じにしておいた方が、リストの数が多くなった場合でも管理がしやすいので、この方法をオススメします。この“リスト”シートでの作業は終了です。忘れずにシート保護の解除の逆のことをして保護状態にしてください。4.“処分数量DB”シートを選択します。C列のデータ入力部分にさきほど命名(名前定義)した「工区」の部分つまり“リスト”シートのC2:C11をリストによる入力作業が出来るようにします。リスト入力にしたい部分、ここではC2:C500(データが増えること想定して多めに)を範囲指定してください。そして、[データ(D)] → [入力規則(L)]を選択します。【図-2】【図-2】データの入力規制となりますから、入力値の種類(A)は「リスト」を選択し元の値(S)には、次のように入力します“=工区”、“=“は半角です。それに命名(名前定義)した”工区”を付け加え入力します。【図-3】【図-3】これをF列、I列、L列とそれぞれ繰り返します。これで終りです。さほど複雑なものではないと思います。このような具体的テクニック(ネームとリストの組み合わせ手法)は雑誌には載っていませんから、この機会にぜひマスターしてください。この「第3回」で全体の9.5合目までは登っているのです。次は、このマニュアルシリーズの「第4回」の「ピポットテーブル」です。■■■「第3回」 データベース的エクセルのデータ入力マニュアル(PT作成編)■■■「データベース的エクセル」については、今回の“PT”(:ピポットテーブル)作成編で一区切りとなります。前回の最後に説明したとおり、全体工程の95%は完了しているのです。まず、“PT”とは何をするものか確認すると、「約束ごと5. データの集計は「PT:ピポットテーブル」の機能を使用する。(SUM系の関数は一切使用しません。)←最大のポイント」 にあったように“DB”シートで作成したものを集計するエクセルの基本的機能です。複雑な関数やマクロを憶える必要は全く有りません。適当に放り込むと出来上がるものです。1.“処分数量DB”シートは出来ているので、数量の集計PTを作ってみます。2.既に配布した雛型には“処分数量総括表PT”シートがありますが、同じ集計PTを例として別シートに作成してみます。3.実際に作成してみます。1)PTの元データとなる範囲を指定します。ここでは“処分数量DB”シートのA1:M999を範囲指定します。【図-1】【図-1】2)その状態で「データ(D)」→「ピポットテーブルとピポットグラフレポート(P)」と進みます。【図-2】【図-2】3)【図-2】にて“ピポットテーブル/ピポットグラフ ウィザード 1/3”の「次へ>」を押してください。【図-3】の状態になったなら“ピポットテーブル/ピポットグラフウィザード 2/3”で範囲を確認します。(この段階で「範囲(R)」にてマニュアル入力しても範囲指定は出来ます。)そして、「次へ>」を押してください。【図-3】4)【図-4】の状態になったなら“ピポットテーブル/ピポットグラフ ウィザード 3/3”で「レイアウト(L)」を押します。【図-4】5)【図-5】の状態になります。ここからが本題になります。【図-5】【図-5】の“ピポットテーブル/ピポットグラフウィザード-レイアウト”にて、右の方に“1行目にある項目名”(フィールド)が枠囲みでパーツとして表示されています。(注:元データ範囲の1行目の各項目名は、あらかじめ1つのセルに納めてください。複数のセル・行にまたがった場合、範囲内のデータを正しく参照できなくなります)これらのパーツをその左側にある“表らしきもの”(レイアウト)にドラッグしていきます。次の順に従ってください。・パーツ 工区 を表のページ(P)にドラッグ・パーツ 処分場名を表の行(R)にドラッグ・パーツ 処理物名称も表の行(R)にドラッグ・パーツ 処分実施年月を表の列(C)にドラッグ(パーツに文字列が収まりきらなくて見づらいですがパーツのうちの一番左上の位置です。)最後に、・パーツ 処分数量を表のデータ(D)にドラッグします。もし、パーツのドラッグ位置を間違えたら、逆にパーツをフィールドの外にドラッグすれば元に戻せます。では、「OK」を押して“ピポットテーブル/ピポットグラフウィザード 3/3”に戻り「完了(F)」を押して終了します。新しいPTシートがとうとう出来上がりました。6)少しだけPT表を整えましょう。処分場名ごとの小計があって見づらいので非表示にします。セルA11で右クリックして[表示しない(D)]を選択します。【図-6】総計もいらないですね。非表示にしましょう。【図-6】それと、18行と19行の“(空白)”のデータを非表示にします。セルA4処分場名のボタンを押し“(空白)”のところのチェックをはずします。【図-7】【図-7】さて、肝心の集計データ部分ですが、数値が変です。実はこの数値は“データの総個数”を表示しています。セルD7(処分数量のデータの位置ならどこでもいいです)で右クリックし「フィールドの設定(E)」を選択します。“ピポットテーブル フィールド”にて「集計の方法(S)」が“データの個数”になっているので上の“合計”を選択します。【図-8】【図-8】おなじみのデータの「表示形式(N)」もここにありますから後で設定してみてください。「OK」をクリックして完成です。“適当に放り込むと出来上がるものです”の意味が理解していただけたでしょうか?“処分数量DB”シートさえ破損しなければ、PTシートは何度でも作り直しができます。また、数量集計チェックの時はデータの範囲指定が正しいかおよび伝票からのデータ入力が正確かをチェックすれば、電卓で計算する必要はなくなります。最後に、「データベース的エクセル」とは、実はアクセスの考えに基づいたものなのです。機会があれば「データベース的エクセル」に相性の良い関数式やその他手法を紹介したいと思います。 便利 Excel [PowerPoint]発表者PCと公開用画面で同じ内容を表示する。 ■611_グーグルマップから位置の座標(経度緯度)を調べる。