- ■COLAM-013_イベント写真を上手に掲載するための10のテクニック
- 登山口:はじめに
- 1合目:たくさん撮る
- 2合目:自然な表情と重要なポイントを押さえる
- 3合目:いろいろな角度から撮る
- 5合目:撮影時の注意点①
- 5合目:撮影時の注意点②
- 6合目:撮影時のちょいテク~三脚とセルフタイマー①~
- 6合目:撮影時のちょいテク~三脚とセルフタイマー②~
- 7合目:整理術①~写真の取り込み~
- 7合目:整理術②~選定作業準備~
- 7合目:整理術③~1次選定~
- 7合目:整理術④~2次選定~
- 8合目:編集術①~写真の傾きを修正する~
- 8合目:編集術②~写真の明るさを補正する①~
- 8合目:編集術②~写真の明るさを補正する②~
- 9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)①~
- 9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)②~
- 9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)③~
- 9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)④~
- 9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)⑤~
- 登頂:写真データサイズの調整
■COLAM-013_イベント写真を上手に掲載するための10のテクニック
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2013/12/– H著
登山口:はじめに
1. プロの写真家じゃないんだから、いきなり 「上手に撮れ!」なんてのが無理な相談。
でも、いつもより1時間手間をかけるだけで、 格段に「良い写真」をHPなどに載せられる ようになるはずです。
そう、ここで学ぶのは、上手な写真を撮る こと以上に、「見栄えの良い写真」を残せる ようにしよう!というテクニックです。 ~忙しい方は、色文字部だけ読んで下さい~
1合目:たくさん撮る
2. 下手な鉄砲なんとやら。 とにかくたくさん撮れば、良い写真の数枚、必ず撮れているはずです。
2時間のイベントでも1日のイベントでも、HPなどに掲載する写真量は 大差ないはず。1イベント100~150枚程度を目安に撮りましょう。
※撮影しすぎると、整理に膨大な時間を要します。
2合目:自然な表情と重要なポイントを押さえる
いい顔というのは、自然体でいるときこそ写せます。
ピース写真ばかりではつまらないですよね?
「ふとした瞬間」は数枚押さえておきましょう。
例:移動中、休憩中(お弁当)など。
しかしこれらは、もちろん「オマケ写真」。
メインの場面こそ、「下手な鉄砲」精神で、たくさん写真を残して下さい!!
3合目:いろいろな角度から撮る
自分の目線から撮影した写真ばかりだと、 面白みがありません。
時には上から見下ろし、時には地面すれすれ から見上げてと工夫して撮影してみて下さい。 面白い写真が撮れるかも。
5合目:撮影時の注意点①
「ちょっと広めに」撮って下さい。
本来は「撮りたい物だけ、大きく撮る」が基本ですが、 それはカメラ好きが出来るテクニック。 (↑余裕があれば、数枚あると◎)
写真なんて、後から加工出来ます! しかし、写ってない物を後から加えることは出来ません。
どうせ誌面に合わせて切取られることがほとんど。 よって、「ちょっと広めに」撮っておくことが保険になります。
5合目:撮影時の注意点②
<ワンポイントアドバイス!> カメラ本体の設定で、できるだけ「大きなサイズ」で撮影して下さい。
大容量メモリーカードも安価なので、金額的負担も少なく、撮影可能枚数も増えます。(何百枚も撮るわけではありませんので。)
大きいサイズで撮影しておくことで、後から大幅にトリミング(切取り)しても、画質的に問題となることが少なくなります。
6合目:撮影時のちょいテク~三脚とセルフタイマー①~
暗い環境で撮影しなければならない場合、手持ち撮影は 不可能と考えて下さい。
安いアルミ三脚で十分です。カメラに付けたまま移動・設置し、 撮影して下さい。(多少傾いて写っても、後から修正出来ます。)
また、本当に暗いときは、三脚を使用してもシャッターボタンを 押すだけでブレてしまいます。
そんなときはセルフタイマーを最短(2秒など)に設定して活用 すると良いでしょう。
6合目:撮影時のちょいテク~三脚とセルフタイマー②~
<応用編> 三脚の足を閉じ、セルフタイマーでシャッターを押して、 高く掲げましょう。
高い位置から見下ろした写真が撮れます。 (うまく撮れるはずないので、数枚撮影しておきましょう。)
7合目:整理術①~写真の取り込み~
さて、写真は撮りました。全ての写真を集めましょう。
ここでオススメ出来るフリーソフトがこちら。「とりこみ隊」
複数のカメラで撮影しても、写真データが持つ時間情報を基に、日付毎にフォルダ分けをし、瞬く間に好きな名前の付け方で撮影 時間順にファイル名を付け直してくれます。
※全てのカメラの時間設定が合っていることが前提です。
7合目:整理術②~選定作業準備~
次に写真を厳選します。
その際、「どんな写真を、何枚載せるか?」を先に考えましょう。
例えば、こんな感じ。
説明時の写真:1枚、(植樹など)活動時の写真:2枚
リラックス写真:1枚、集合写真:1枚
その他、良い写真があれば1枚
合計:6枚程度 作業に入る前に、誤削除の保険として、 写真データのフォルダはコピーして下さい。
7合目:整理術③~1次選定~
いきなり目標の枚数に絞れるなら、それに越したことは ありません。でも、なかなか出来ないですよね? 気持ち的にも疲れてしまいます。 各目標枚数の2~3倍を目処に、絞り込むくらいの 軽い気持ちでいきましょう!
<1次選定のポイント>
・ピンボケ写真は全て削除。
・やたら暗いorやたら明るい写真は削除。
・(自分なりに)魅力を感じない写真は削除。 恐らく、この3項目を削除しただけで 1/3程度(30~50枚)まで減るはず。
7合目:整理術④~2次選定~
<2次選定> ・目を閉じているなど「変顔」になっていないか?
・撮影した側は良い写真と思っていても、 掲載される側が不快感を覚える写真ではないか?
というような点に注意し、主観で良いので、より良いと思う 写真のみ残して下さい。
どうしても選びきれなければ、周囲の意見を聞いたり、 使用する写真を編集者にゆだねてしまうのも可。
これで余計な写真は相手にしなくて良くなりました。 厳選した写真のみ、見栄えを良くしていきましょう!!
8合目:編集術①~写真の傾きを修正する~
<傾きの修正>
近年の写真編集ソフトであれば、必ず付いている機能です。 傾いた写真にはとても違和感を覚えます。 (オシャレ演出として、わざと傾けて撮影した写真は別です。)
写真の中に「垂直・水平」の目安となる物が写り込んでいる はずですので、それを利用して修正しましょう。
8合目:編集術②~写真の明るさを補正する①~
<明るさの補正>
「自動調整」機能があるはずですので、試してみましょう。
※調整した方が変な写真になる場合がありますので、
そのときは加工前の写真をそのまま使用しましょう。
※もし、ヒストグラムや色合いなどを直すスキルをお持ちの方は、腕前を発揮して下さい!
8合目:編集術②~写真の明るさを補正する②~
<ワンポイントアドバイス!>
一般論として… 明るい(影の少ない)写真=「明るい・かわいい・軽い」印象 暗い(陰影の強い)写真 =「暗い・カッコイイ・重い」印象 を与えます。
子供達の楽しげな写真が暗い写真だと…魅力低いですよね?
イベント写真の場合は、明るめが好印象だと思います。
※「やりすぎ(補正しすぎ)」に注意! 違和感のある写真になります。
9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)①~
<トリミング(切取り)>
これも写真編集ソフトには必ず付いている機能です。 これによって出来映えは一変します!!
主題が小さい写真は、見る側に全く印象を与えません。
しかし、「5合目」が守られていれば、撮られた写真は 広めに写っているはずです。
つまり、良くない写真。 余計な部分を排除しつつ、主題をはっきりさせましょう。
9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)②~
<目安となるポイント>
・主役が小さく写っていれば、大きくなるように 周りを切り落とす(意味のない背景なら削除対象。)
・中途半端に写り込んでいる人物なども、削除対象。
さて、具体的な切取り方(構図)ですが、 代表的な「日の丸構図」と「三分割法」をご紹介します。 (この2つが全てではないので、拘る必要はありません。)
<ワンポイントアドバイス!>
人を撮影した場合、見る人は無意識に「目」を追います。
一人しか写っていない場合はなおのこと。
この「目の位置」や「目線」をどう配置するかもポイント。
9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)③~
日の丸構図はその名の通り、代表物が絵の中心にある構図。
アップ写真としてはインパクトがあり、主題がはっきりします。
左右対称・上下対称な感じの写真にも有効でしょう。
反面、「面白みのない写真」となる場合も。
9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)④~
<三分割法> 三分割法は、正にスタンダードな構図。
主題を上下左右1/3にポイントに配置するだけで… あら不思議!落ち着いた構図の写真に仕上げられます。
ポイントとしては、被写体が一人の場合は目線側を、 複数人の場合は、空間のある側を広く明けることで、 違和感のない写真となります。
9合目:最終仕上げ~トリミング(切取り)⑤~
<ワンポイントアドバイス>
トリミングする際には「縦横比(アスペクト比)」を設定します。
・写真用紙(L版など) 7:5
・カメラ 4:3、6:4、選べる機種も
・テレビなど 16:9
・iPhone 3:2
・iPad 4:3 1:1の写真はおしゃれな感じを受けやすいです。 迷う場合は4.3or7:5が無難。
登頂:写真データサイズの調整
<写真データサイズの調整>
「5合目」が守られていれば、写真データは大きいはず。 そのままHPなどに貼付けたら、重過ぎます。 百害あって一利無し。適切なデータ量にしてあげましょう。
そこでオススメ出来るフリーソフトがこちら。「縮小専用。」 操作は超簡単!元データも残るので、何度失敗しても安心。