”子供たちに土木について啓蒙を行った。”という表現は、外部に対して良くないだろう。
「啓蒙」とは、無知蒙昧なものを教え導く。の意味で、対象者にとっては気分が良くない。やる気を出させるという意味で「啓発」という言葉におきかえることが多い。
でも、
”子供たちに土木について啓発を行った。”
ちょっとしっくりこない。
そこで、
”子供たちに社会(基盤)学習についての一助を行った。”
まー、こちらのほうが、お役所的だが差し障りが無い表現だろう。
《参考1》
「蒙」の本来の意味は多毛で覆われた豚で、多毛で覆い隠されるところから、暗いとか、愚かという意味が生まれた。
なので、「蒙」は外部に対して用いてはいけない文字だろう。
《参考2》
中国人の考える中華思想では、「自分たちが世界の中心であり、中心から離れたところの人間は愚かで服も着用しなかったり獣の皮だったり、秩序もない」ということから、四方の異民族について四夷という蔑称を付けた。
東夷(とうい) – 古代は漠然と中国大陸沿岸部、後には日本・朝鮮などの東方諸国。貉(むじな)の同類。
西戎(せいじゅう) – 所謂西域と呼ばれた諸国など。羊を放牧する人で、人と羊の同類。春秋戦国時代は秦王朝をこれに当てた。(蘇軾「夷狄論」)
北狄(ほくてき) – 匈奴・鮮卑・契丹・蒙古などの北方諸国。犬の同類。
南蛮(なんばん) – 東南アジア諸国や南方から渡航してきた西洋人など。虫の同類。
中華思想で回りの民族にあてた文字は、ろくなものが無い!
古代の日本は「倭」と呼ばれていたが、その意味は”ねじまがった”
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