782-006
郷土史 空撮写真で見る厚賀の変遷_低学年用
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20150516公開
空から見る厚賀の移り変わり ~空撮写真で見る郷土の変遷_低学年用~
作成:どんぐりかいぎ実行委員会
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凡例 ★:クリックしてアニメーションを進める。 ◆:クリックして頁を進める。 どんぐりかいぎ実行委員会の本田といいます。 いつもは、日高自動車道で土木の工事をしています。 今日は、私が土木の仕事で使っている、 写真やソフトで みなさんの町「あつが」を 空から見て、 昔の日高門別がどんなだったか、 そして、時間とともにどのように発展して 現在の形になったか 見ていって、 これからみんながつくる 地図つくりをお手伝いしたいと思います。 最初に、日高自動車道を作るときに使っている。航空写真というものを見ましょう。 (地図開く:長いのでメンバーと先生に手伝ってもらう) これは、飛行機から撮った写真で「航空写真」というものです。 日高門別から厚賀まで約11kmの道路の予定が入ってます。 普通の地図とは違いますけど、牧場がどこにあるとか、どこに林があるとかよくわかります。 ◆ |
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■■■■■小3向け■■■■■ こんどはスライドで、「航空写真」を見てみます。 ふつうの地図とは、違いますけど、 ★方位を表す記号と ★距離を表すものさしを付け加えると 地図の代わりになります。 ここは、何処だかわかりますか?(挙手で生徒に答えさせる) ※撮影ポイント 生徒:「あつが」 でも、すこし様子がおかしいです。 ★なぜなら、今から約70年前の厚賀の航空写真だからです。 ★海沿いの日高本線は、このころに有って、厚賀駅は今と同じところにありました。(手で示す)★ ★道路は、3方向に伸びてました。もちろん舗装されていない砂利道です。 ★苫小牧方向と ★正和の方向 ★厚別川を渡るときはこの道路を使って静内のほうに行ってました。 ★国道はこのころどうだったかというと。橙色の点線に有るはずですが、まだ厚賀橋も無くて、道路はまだ作られてませんでした。 ★建物は、駅の付近から(手で示す)コミュニティーセンターのあたりまで少しあるだけです。 なので、この白っぽく見えるあたりは畑とか田んぼが広がっていました。 逆に、このあたりの黒っぽく見えるあたりは、山で木に覆われた森林が広がっています。★ 今作っている日高自動車道の厚賀トンネルはここです。★ みんなの おじいさんやおばあさんの産まれたころでしょうが、 70年前に、まさかこんなところに高速道路が出来るとはおもってもいなかったと思います。 みんなの厚賀小学校はどこにあるでしょう。 このあたりですけど、いまの大きな校舎は見当たらないですね!◆ ■■■■■大人向け■■■■■ 厚賀トンネルの周辺の変遷状況を航空写真でまとめました。 1944年、昭和19年ですから、太平洋戦争の末期です。 (仮称)厚賀IC建設予定地付近には、すでに農地が広がっており、農地東部・西部には樹林地が苫小牧方面に連続していました。 ★海岸沿いの日高本線の前身である日高拓殖鉄道は1924年(大正13年)に開通しており昭和18年より国有化され日高線に改称しています。 ★駅の付近から現在の比宇厚賀停車場(ひうあつがていしゃじょう)線沿いに集落が一部点在しているのみであり、宅地開発等はほとんど行われていませんでした。 ★現在の国道に架かる厚賀橋はまだ無く、厚別川を渡るルートはこのようになっていました。◆(1:20) |
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■■■■■小3向け■■■■■ どうして「あつが」という地名になったかわかるかな?(生徒に聞いてみて、それから説明します。) ※撮影ポイント? ★むかし、このあたりは「賀張(かばり)村」と呼ばれていました。 ★このあたりは「厚別村」と呼ばれていました。 ふたつの村の間にあるので、 それぞれの村の文字を取って★→★→★ 「あつが」という地名ができました。◆ ■■■■■大人向け■■■■■ まず「厚賀」の地名の由来ですは、かつての「厚別村」と「賀張(がばり)村」の境に当たるため、双方の頭文字から採用された合成地名です。 |
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■■■■■小3向け■■■■■ 約30年経過しまして、1971年、昭和46年になると 厚賀はどうなるでしょうか。 後ろにいるカメラマンの北上さん、通称テチャンの子供のころになるよ。 ◆(0:10) |
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■■■■■小3向け■■■■■ 約30年たって、1971年、昭和46年です。 ★みんなの住んでいるお家とかお店とかの建物が増えて町が発展したのがわかります。 ★海岸沿いに国道235号が出来ました。 ★国道に架かる厚賀橋も出来てますね。 ★賀張の方(手で示す)や厚別川の両側に畑や牧草地が広がってます。 祖先の人たちが開拓したんですね。 ★ここに、小学校がありました。いまと校舎の形が違うので古い校舎でしょう。 ★中学校もありました。 ◆(0:35) ■■■■■大人向け■■■■■ 約30年経過しまして、1971年、昭和46年です。 ★海岸沿いに浦河国道が設置され、 ★現在の国道に架かる厚賀橋は、昭和39年に架橋されています。 その周辺に徐々に宅地が建設され始めました。 ・厚賀IC建設予定地付近の農地西部にあった樹林地や厚別川沿いの地域が開拓され、徐々に農地が広がり始めました。 ◆(0:35) |
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■■■■■小3向け■■■■■ さらに約10年経過しまして、1983年、昭和58年になると 厚賀はどうなるでしょうか。◆(0:05) |
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■■■■■小3向け■■■■■ 昭和58年というと、 みなさんのお父さんお母さんが産まれた頃でしょうか。 おじさんもこのころ生まれました。 牧草地や畑がもっと増えました。 ★とくに厚別川の上流へ向かって増えてます。(手で示す) 今の、牧草地や畑の広がり方とおおよそ同じになりました。 ★建物や道路も、とっても増えました。 ★小学校は、今の校舎が建ったようです。 (※画像はすぐ切り替えない)◆ ■■■■■大人向け■■■■■ さらに、12年経過し、1983年、昭和58年です。 ・厚賀IC建設予定地付近の農地東部にあった樹林地も開拓され、農地が広がり始めています。 ・またこの頃には、ほぼ現在に近い土地利用形態となっています。 ◆(0:20) |
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■■■■■小3向け■■■■■ さらに約10年たって、2013年、平成25年になると 厚賀はどうなるでしょうか。 もういまと同じになっているはずです。 ◆(0:05) |
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■■■■■小3向け■■■■■ これが最後の航空写真です。 2年前の写真なので、今現在と思ってください。 カラーになったので、とっても土地の使い方がよく見えます。 建物や牧草地の広がり方も、残っている森もよくわかりますね。 ★厚賀トンネルはもう掘り終わっていて、 高速道路から降りてくるインターチェンジは平成30年の3月までに走られるようになるそうです。 ■■■■■大人向け■■■■■ ほぼ現在の2013年(平成25年)のものです。 ・周辺の樹林が減少し、農地が増えていますが、大半は牧草採取地です。 ・厚賀トンネル開通後、厚賀ICが建設されたあとの、土地利用形態の変化に関心が寄せられます。 ◆(0:25) |
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■■■■■小3向け■■■■■ それでは、おじさんは土木という道路や橋やトンネルを作る仕事をしていますが、 ★ その、新しい土木の技術を使って 空から厚賀を見てみます。 ◆(0:05) |
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https://www.youtube.com/embed/qrHYCd_ogh0 | ◆クリック はじめに、厚賀小学校に近付いてみましょう。(5秒) ここから、厚別川の河口に移動してみます。(5秒) 太平洋から厚別川を上流に向かって移動すると、 まず鉄道がみえます。そのすぐ上流に国道があります。 ここからさらに上流に向かったところに、 現在建設中の日高自動車道のインターチェンジができます。(20秒) ここから最近貫通した厚賀トンネルの方へ移動しましょう。 この動画では、トンネルや日高自動車道は見えませんが、 現在、着々と工事が進んでいます。(10秒) このあたりが、トンネルの出口になります。 トンネルのある位置は、まわりよりも高くなっていますね。 トンネルを掘るためには、山のようになっている必要があるので、 トンネルの位置を決めるときは、地面の高さを考えて決めています。(10秒) 最後にまた、学校に戻ってきました。 このビデオをつくったソフトは、中休みの時間に、みんなが触れるようにしておきますので、 興味のある人は使ってみてください。 |
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■■■■■小3向け■■■■■ 写真やビデオは終わって 次に、普通の地図のお話をします。 おじさんたちの仕事は、 いつも、地図(工事の図面)を使います。 地図を使うと、その場所に実際に行かなくても、いろいろなことがわかるし、他の人に大切なことを伝えることも出来ます。 パッとみてみんな、 道路や鉄道はみんなわかると思います。(手で示す) 太平洋も厚別川もわかるでしょう。小さな美鈴川はこれです。(手で示す) たくさんある小さな四角い長方形は、建物を表しています。(手で示す) 建物であるのはわかりますが、それが人の住む住宅なのか、お店なのかは、この地図ではわかりません。 地図記号を見てみます。 (生徒がわかるか聞きながら進めてみます。 残り時間のこともあるので、その場で判断します。) ※撮影ポイント ★これは「神社」です。 ★これは「寺院」、お寺のこと。 ★これはおまわりさんの居る、「交番か駐在所」 ★これは「消防署」をあらわします。消防署の支所、出張所もこの記号です。 ★これはもちろん「郵便局」 ★これは「小学校か中学校」 ★この神社のそばにあるのは、「記念碑」 ★駅の前にあるのは「工場」です。 ★港にあるこれは「灯台」です。 ◆ ■■■■■大人向け■■■■■ - ◆(0:25) |
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■■■■■小3向け■■■■■ 地図記号の続きで土地の使い方についてです。 ★これは「田んぼ」 ★これは「畑」です。牧草地もこの記号で表します。なので厚賀は、この地図記号がとても多いはずです。 ★これは林の記号ですが木の種類によって使い分けます。「広葉樹林」は、このような木のこと(プリップで示す)です。 ★他の木の種類で、この地図には有りませんが、「針葉樹林」(プリップで示す)というのもありあます。 地形をみてみます。 所々に書いてある数字は、その場所の海からの高さです。厚賀の町はだいたい10mより低いくらいです。 ★ここに50と書いてあるのがみえます。 そして、くねくねした線が等高線というもので、海からの同じ高さを結んだ線になります。 この地図だと10mごとの等高線が書かれています。 これをよくみると山や坂がどれだけ急かわかります。 港の裏のあたりは、緩い上り坂です。(手で示す) でも、厚賀駅の裏の山は、(手で示す)たくさんの等高線が書かれていて、とても急な山になっていることがわかります。 等高線のない、この部分は崖です。(手で示す) こんな風に、実際に目で見なくても、地図から知ることがたくさんできます。 ■■■■■大人向け■■■■■ - ◆(0:25) |
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■■■■■小3向け■■■■■ 厚賀の昔の地図と今の地図を見比べてみましょう。 これは、昭和59年、30年前の厚賀の地図です。 スライドと同じですけど みんなの前に、国土地理院から買ってきた地図を開くので みんなで集まって じっくり見てみましょう。★×2 (地理院実物を開いて、こどもを集める) ■■■■■大人向け■■■■■ ◆(0:25) |
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■■■■■小3向け■■■■■ (地理院実物を開いて、こどもを集める。つづき) 旧地図の横に新地図を開く! これは、平成19年、70年前の厚賀の地図で、国土地理院という役所が発行しているものでは、一番新しい地図です。★×2 (こどもたちと違っている点をさがす。) ※撮影ポイント ■■■■■大人向け■■■■■ - ◆(0:25) |
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■■■■■小3向け■■■■■ おじさんたちが工事をするとき、 最初に必ずしている大切なことを教えます。 会社で 工事をする場所の地図をみて、どんな建物あるとか、山の地形はどうなっているとか予習をします。 いっしょに、航空写真も見てさらに予習します。 そして、その地図をもって、実際にその場所を自分で歩いて目で確認して復習するようにしてます。 みんなも、地図でしっかり予習して、自分たちの街の地図作りをしてください。 -END- ■■■■■大人向け■■■■■ ◆(0:25) |
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《参考》使用した資料など ▼空撮写真 出典:国土地理院 国土変遷アーカイブ 出典:Google Map ▼使用したソフト Autodesk InfraWorks:土木インフラの予備設計向けの 3D モデリングツール ▼参考にしたWEBページ 新ひだか町公式ホームページ 日高町 (北海道) – Wikipedia – 沙流郡 日高本線 – Wikipedia 国道235号 – Wikipedia – ウィキペディア ▼この資料他の公開先 URADO>どんぐりかいぎ 2万5千分1図名厚賀 あつが リスト番号 図 歴 発行年月日 41-14-1- 1 昭 51 測量 S53/02/28 41-14-1- 2 昭 59 修正 S61/11/30 41-14-1- 3 平 9 修正 H10/06/01 41-14-1- 3B 世 平 9 修正 H10/06/01 41-14-1- 4 世 平 19 更新 H19/12/01 ▼この資料他の公開先 URADO>どんぐりかいぎ |
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2万5千分1図名厚賀 あつが リスト番号
図 歴 発行年月日
41-14-1- 1 昭 51 測量 S53/02/28
41-14-1- 2 昭 59 修正 S61/11/30
41-14-1- 3 平 9 修正 H10/06/01
41-14-1- 3B 世 平 9 修正 H10/06/01
41-14-1- 4 世 平 19 更新 H19/12/01
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