目次
■COLAM-006_10分読むだけで10倍上達する カメラテクニック
1 はじめに
- 1. カメラ好きは必ず「絞りは・・・」とか「シャッタースピードが・・・」とかいいますが、そんなのは2の次です。
ほんのちょっとした知識で、あなたの写真は劇的に上達します!
2 「撮りたいものだけ」「大きく」撮る
- 2. 人物にしろ景色にしろ、色々写り込むと全くインパクトが生まれません。
「写真は引算」という格言があります。
とにかく「大きく」撮ることを覚えれば、おのずと小さく撮るテクを覚えてきます。
※ここで便利なのが「ズーム」機能。
「拡大」するのではなく「余計なものを排除する」意識を持つと、劇的に上達!
3 「日の丸構図」→「3分の1の法則」
- 3. 「大きく撮ろう」と思うと、どうしても画面の中心に撮ってしまうのが人間の本能。
(これを「日の丸構図」といいます。)もちろん、そういうテクニックも重要です。
しかし、そのほとんどが「面白みのない」写真になってしまいます。
そこで便利なのが「3分の1の法則」!
例えば人を写すとき、(目線側を明けて)左右3分の1の場所に人を置く。
例えば山と空の配分を上下3分の1に配置する。たったそれだけで・・・
あら不思議!見違えるほど違和感のない、落ち着いた構図となります。
※ほとんどのカメラには、画面を3分割する線を表示する設定があります。
それはこれを補助するための機能です。
4 ピントを合わせる
- 4.ピントを合わせる
当たり前ですが、これがなかなか難しい・・・ 「基本の中に極意あり」!
今は気づかなくても、上達と共にピンぼけ写真には何の価値も見いだせなくなります。
まずは「シャッターボタンの半押し」を身につけましょう。
※半押し後、カメラを多少(水平に)上下左右するのはOKですが、
少しでも「遠←→近」するのは論外です!
5 どこにピントを合わせるか?
- 5.どこにピントを合わせるか?
これにはセオリーがあります。
人の場合は「(手前の目の)まつげ」。花の場合は「めしべ」。などなど。
コンパクトカメラでそこまでシビアにすることは無理ですが、
これを知っているだけでもかなり印象の違う写真が撮れるはずです。
6 旅行先での記念写真
- 6.旅行先での記念写真
よくあるダメダメ写真は、人が豆粒のように小さく写っている記念写真。
撮りたいものは風景や建物ではなく、「人(の表情)」のはずです。
まずは背景(構図)を決めてしまいましょう。
その後に人を立たせますが、背景の方へ行ってしまってはいけません。
ときには全身を写す必要もないでしょう。
楽しげな表情が分かる写真にするだけで、確かな上達を実感できるはずです。
7 昼こそフラッシュをフル活用!
- 7.昼こそフラッシュをフル活用!
人間の目は極めて優秀で、カメラの比ではありません。
人の目には普通に見える景色でも、写真に撮ると明るすぎる部分と暗すぎる部分の
差が大きすぎて、印象と全く違うものになってしまいます。
特に人の顔は、暗く写るとそれだけで魅力が半減してしまいます。
そこでフラッシュ!昼でもフラッシュ!逆光こそフラッシュでシャッターチャンス!
騙されたと思って試しましょう。まるでプロのような写真が撮れます。
※特に人物などには有効ですが、背景に対しては全く無意味です。
8 夜のフラッシュは難しい
- 8.夜のフラッシュは難しい
ここでは難しいことは言いません。
単に「写ってる」だけの写真では、上達してしまったあなたの心を満足させることはないでしょう。
とにかく、暗い場所で上手に撮るには、さらなる知識とテクが必要です。
1つ言えることは、「5mも離れれば、内蔵フラッシュは役立たず」ということです。
特に「夜景に向かってのフラッシュは愚の骨頂」です。
まずは、昼の撮影で腕を磨くことをオススメします。
9 「いっぱい撮る」「いっぱい消す」
- 9.「いっぱい撮る」「いっぱい消す」
デジカメは何枚とってもタダです。下手な鉄砲何とやら。
とにかく一杯撮りましょう。そしてプリント・・・する前に!
パソコンの大きい画面で確認しながら「まずは半分を削除」しましょう!
そして、更にもう一度「半分を削除」しましょう!(つまり、8割方消去)
最初はワケが分からないかもしれませんが、だんだん「目が肥えてきます」。
「目が肥える」→「撮影テク上達」→「撮影枚数減る」→「消す枚数減る」
という理想的なサイクルが生まれます。
10 パソコンで遊ぶ
- 10.パソコンで遊ぶ
パソコンには「トリミング(切取り)」という便利な機能があります。
自分なりに上手に撮れた写真を、「写真は引算」の精神でダイダンに切取りましょう!
最初はどう切って良いか分からないでしょうが、とにかく切る。
そのうち、切取る「コツ」が見えてきます。
その後だんだん、切取るところがなくなってきます。
つまりそれは、撮影するときに自ずと「引算」が身についてきたということです。
※「トリミングは邪道!」という人がいっぱいいますし、ある意味、真理です。
それは、引算が出来る人の言えること。まずは引算の練習です。
11 ブレと水平
- 11.ブレと水平
シロウトの写真のほとんどは、「ブレ」と「水平」が出来ていません。
目が肥えるほどに、とても気になってくるはずです。
ブレにもいくつか種類があり、難しいことはここでは書きませんが、まずは「手ぶれ」だけは絶対に起こさないよう、心がけることがその第1歩です。
※「脇締め」が基本中の基本。
「暗くなるほど」「ズームにするほど」ブレ易くなります。
そんなときは、壁などにより掛かって体ごと安定させるのも有効です。
特に風景写真において水平は命とも言えるほど重要です。
逆に、スナップ写真では、敢えて水平を崩すことで「面白みのある」写真が出来ます。
それも、基本が出来ればこそのテク。やはり、「基本の中に極意あり」です。
※GX200には、デジタル水準器の機能があるはず。
まずはそれで練習するのも良いでしょう。(そのうち身についてしまいます。)