パワポのテーマや説明内容はいいのに、写真が残念なこと良くあります。
ひとつのスライドに複数の写真は迷子とノイズの原因
4枚の例
TMG社から提供された4枚の写真で例示のスライドを作りました。ABCDは説明用に振ったものです。3:2のスライド寸法のときに、よくスクエアの4枚貼りをよく見かけます。配置がしっくりゆくからでしょう。
このスライドが目に飛び込んできたとき、最初にどれを見るかということですが、大抵は左上のAからZ型に見るのが多いです。ひとによっては、Cのカラフルな画像に引きつけられる人やDの人物に興味を持つ人もいるでしょう。リスナーの視点がバラバラの状態でスライドを開始するのは不利です。プレゼンにおいてワンスライド1分程度と想定すると、詰め込んだ語りとなりますが、写真4枚は多すぎます。多分説明について行けず、リスナーは”迷子”になることでしょう。
3:2のスライド寸法では、スクエア配置の4枚貼り写真をよく使うが、リスナーは”迷子”になる。
さらに話をすすめます。
AとBの写真を見比べます。アングルが少し違いますが学校を背景としたタイヤの全景です。つまり、この2枚はほぼ同じと言うより同一の写真です。リスナーはこれを見たときにどう感じるかというと、「同じような写真だけど2枚貼ったのは何か意味があるのかな?」と考えてしまいます。この考えさせてしまったロスは”迷子”の原因です。かつ、余計なものですから”ノイズ”です。
また、「同じような写真だけど2枚貼ったのは何か意味があるのかな?」の疑問の結果が「単に同じ写真」で有ることが分かったとき、少なからず苛立ちを感じ、このプレゼンに興味を失い始めます。
同じような写真を2枚貼らない。”迷子”と”ノイズ”の原因!
さて、
そもそもこの撮影者は、何を表現したかったのかと言うと、「学校の校庭で7本の遊具のタイヤをスプラトゥーンカラーに作業者が真剣に塗った。」ことを伝えたかったのでしょう。
そのためには、3枚(AとBは同じなのでBは省く)必要だったということです。
仮にあなたが新聞記者(カメラマンも兼ねる)で、この作業中の校庭に取材に来たとします。記事も書きますが掲載写真もあなたが撮影します。新聞記事は「1記事、1枚の写真」が原則です。すなわち、1枚の写真ですべてを表現しなければならないのです。
その一枚のみスライドに貼ることが、迷子の発生を防止しノイズの少ないものになると思います。
写真撮影は、新聞記者になったつもりで!「1スライド、1枚の写真」が原則
【注意】これはパワポに貼る写真の話です。工事の写真にはそれを求めません。が、工事の写真であっても複数枚を一枚に集約することは作業時間の短縮につながります。以下は、CPDS講習会にて「アップ写真は撮らずにソフトで拡大」を説いています。
1枚ですべてを実現するためには、テーマを考えて撮影する必要があります。この場合は、
- 「校庭」
- 「スプラトゥーンカラーのタイヤ」
- 「作業者が真剣に」
- ただし「7本」はあえて省く。
の3テーマにて撮影したら良かったと思います。
以下は、CPDS講習会にて、「伝わる考えた一枚」を説いています。
スライドには一枚の写真のみ。「伝わる考えた一枚」を!
完璧な一枚を求めません。少し考えた一枚で良いです。
こんな見本イメージを合成
なんだか小学校の校舎が五月蠅いので、それもバッサリ切ってみると!
タイヤ自身に子供を連想させる効果があるのでこれで十分でしょう。構図もいいです。
背後の物置あたりに少し校舎とかジャングルジムとかが入っているとベストかもしれません。
ただし「7本」を、あえて省く理由は?
以下ですが、パスワードで保護されています。
どうしても2枚以上になってしまう場合は?
別の機会で
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